みかんのたね

薬学や研究の話、くだらない話、愚痴などを書きます。

ポスドク3ヶ月目

研究費配分額と生産性(論文数?)の逆相関を示したp114~117がとても印象的でした。
ただ、研究費を増やした時に、研究費あたりの生産性が下がるということ自体は自然(e.g.限界効用逓減の法則)なことだと思います。したがって、研究費あたりの生産性の下がり方が他国と比べて急激なのかどうかが重要ですが、私の感覚ではおそらくそうだと思います。
 
研究者が抱えるチームの規模が大きくなるにつれて、仕事に占めるマネジメント(タスクの割り当てや進捗管理だけでなく人間関係にも時間を取られる)業務の割合が増えます。したがって、年300万円で研究する研究者と年3000万円で研究する研究者の仕事は自ずと異なります。(もし仮に、同じように仕事をしているとすれば、それは2700万円の高い機械を買って満足している場合などでしょうか)。「大きな予算を取ると実験ができなくなる」というのは少なくとも研究者本人の個人的な感触としては正しいのだと思います。大変ですね。
 
ひとり(あるいは少数)で研究計画を立ててひとり(あるいは…以下略)で実験してひとり()で論文を書いている状況でいい成果を出せていた人でも、人数が増えるとうまく回らなくなってしまう、といった事例は意外と多くあるようです。組織論におけるピーターの法則の典型のようなものです。
 
ま、僕にはまだあまり関係ないですけどね!
ただ、今のラボでポスドクとしてコオロギのチームを(ある程度)任されるようになり、これまでは起きてから寝るまで自分の実験のことだけ考えてればよかったのに、今では朝一で他人のことを気に掛けなければいけなくなり(スケジュールに無理があったり、実験に不安を感じていたりしないかどうか(特に安全面)、さらに動物を適正に飼育できているかどうか..etc, etc, etc!!!!に気を配るようにPIからアドバイスされており、実際にPIはそれを実行しているように見える)、自分の時間を割かれるストレスが半分な一方、新しい仕事にチャレンジする興奮が半分です。社会の中で生きて行く場合には、研究者であろうと何であろうと誰でも通る道だと思うので、楽しみつつ頑張りたいと思います。
 
それでは良い1日を。
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