みかんのたね

薬学や研究の話、くだらない話、愚痴などを書きます。

2014年のまとめと2015年の抱負

怠け者の節句働き、と今年の3月にブログを書いた記録があります。

その時は当時投稿中だった論文の仕事が忙しくて大変だったのですが、何となく高揚感と共に仕事をしていたように記憶しています。論文のストーリーが、何となく、好きでした。自分が主体となってやる仕事としていくつかの研究テーマがあり、それらの中には当然ですが松竹梅があります。上中下と言ってもいいかもしれません。上、といえるストーリーは、まだつくったことが無いので解りませんが。

 

今年は、研究室の外の世界(主に薬剤師の世界)を少し覗いたこともあり、自分の中で完結していた「軸」の様なものが少しぶれて、そうして初めて見えてきたこととか、大切さを実感できたことがたくさんありました。これから自分のスタンスの置き方がどうなっていくのか、まだ明確になっていない部分はあるのですが、まず研究者・科学者として一流の人になりたいなという想いは一層強くなった様に感じます。その点については、まだまだ土台もできていないのが現状です。

 

2014年の成果は、目に見えるもので言うと

・論文採択×1

・学会発表×3

(ファーマバイオフォーラム(日本薬学会)、日本生化学会大会、日本細菌学会関東支部会)

・学会賞×3

でした。論文執筆は、夏過ぎ辺りから少し失速してしまったと反省しています。遠い目標を定めすぎて、近くの目標が疎かになっていました。学会での発表は、厳しい意見が出たものと、あまり質問が出なかったものとありました。

 

今、リバイス作業にあたっている論文が二つありますが、片方は大体目処が立ちました。これは残念ながら今のところ「下」です。ただし「下」だからといって研究のレベルが低いと言う訳ではなく、一つ一つの実験デザインとか、証明のレベルについては私の能力が許す限り妥協はしていないつもりです。自分が世に残す作品としての存在感が、「下」であるということです。世の中の評価は、もっと違うかもしれません。ただ、今はまだ「下」でも、世界に公表することによって他人からあれこれと指摘を受けて、そういう色々な声を自分の中に取り入れていった結果、そこから特上のストーリーが生まれるかも知れないな、という期待も、あります。他人任せで、おこがましい話かも知れません。

 

「下」だと思うとやる気がしなくなるのが私の悪い性質ですが、科学として筋の通った仕事である限り、公の批判に曝すのが科学者の仕事だし、そうせずに自分の中だけで満足していると、それはなかなか科学の仕事にならない。目の前の問題について、なんとなくわかった、ということで満足していると、森羅万象についてなんとなくはわかる、という気分が抜けないのだと思います。それでいいなら、研究することなんてほとんど無くなってしまう。なんとなくこんな感じになってるけど、ここ突き詰めるとおかしいよね、という態度にどこまでなれるかが、大切なんだな。というようなことを2014年は学びました。論文執筆についても、だいたいのストーリーができたという段階で満足せず、細かいデータや実験条件について妥協せずにまとめあげることの難しさと、大切さを学びました。

 

2015年は、上のことを実践して行きたいと思います。したがって2015年は「実践」の一年です。大学院生活もクライマックスですから、もう一歩飛躍したいところです。

 

それでは皆様、どうか良いお年をお迎えください。

本年も大変お世話になりました。

2014.12.30